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巫女さんえにしさま 073

by うらひと

「あのねえ、少なくともそこまでまだ慣れてないの」

 花火の頭にゲンコツが降っていた。

 場所は森宮家の風呂場前、脱衣所。ひとまずバスタオルを巻いた優樹が仁王立ちし、花火が正座で反省。

「だってぇ……」

 花火曰く、ただ流しっこがしたかっただけだそうで。とはいえ、優樹はまだ花火を好きになったばかりで、あまりにも意識しすぎてしまうのである。

 元から距離感がすごく近かった花火に、実際好きになってからどう接すれば良いのか分からない。

 追い返してため息をつく優樹。

「嫌いだからそうするんじゃなくて、そもそも花火が近すぎるのよ……」

 浴槽の中で、ぶくぶくと息を吹く。

花火に対して付き合いきれないわけではなくて、むしろ妹分のようにしてきたところはある。でも、彼女としてどうか。それが決められてない。

「第一、あんたのことわかりきってる訳じゃないのに」

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